問題の本質
スタッフが育たない。
伝わらない。
辞めてしまう。
その問題は、本当にスタッフ個人だけの問題なのでしょうか。
多くの経営者・院長は、
「もっと責任感を持ってほしい」
「何度伝えても、なぜ分かってもらえないのか」
「良い人が入っても、なかなか定着しない」
そんな悩みを抱えています。
そして、研修を増やす、マニュアルを整える、面談を行う、待遇を改善するといった対策を重ねます。
もちろん、それらは組織づくりに欠かせない大切な取り組みです。
しかし、それでも同じような問題が繰り返されることがあります。
それは、問題の本当の原因が、目に見えている行動だけではないからです。
行動には、「原因の原因」があります。
人は、正しいことを知っているから行動できるわけではありません。
脳は、これまでの経験や価値観をもとに「安全か」「危険か」を無意識に判断し、その判断をもとに行動を選んでいます。
例えば、
「報告した方がいい」と分かっていても、「できない人だと思われたくない」という不安が強ければ、報告をためらうことがあります。
「任せた方がいい」と頭では理解していても、「自分でやった方が早い」「失敗されたら困る」
という思いがあれば、無意識のうちに抱え込んでしまうことがあります。
こうした一人ひとりの前提や認識は、本人でさえ気づいていないことも少なくありません。
だからこそ、教育やルールだけでは変わらない問題が生まれるのです。
問題として見えているものには、背景があります。
職場で起きる出来事の背景には、
- 経営者・院長の想いが十分に伝わっていない
- お互いの認識や価値観にズレがある
- 安心して本音を伝えられない関係性がある
- 経営者・院長もスタッフも、それぞれ異なる前提や思い込みを持っている
という状態が隠れていることがあります。
表面には、
「やる気がない」
「報告・連絡・相談ができない」
「人間関係がうまくいかない」
という問題として現れていても、その背景を整理しなければ同じことが繰り返されてしまいます。
本当に整理すべきなのは、「原因の原因」です。
私たちが大切にしているのは、目の前の問題に対処することではありません。
なぜ、その行動が生まれたのか。
なぜ、その受け止め方になったのか。
なぜ、その関係性が続いているのか。
その「原因の原因」を整理することで、経営者・院長自身の関わり方が変わり、スタッフとの関係性が変わり、組織全体に新しい変化が生まれていきます。
人を変えることが目的ではありません。
一人ひとりが安心して力を発揮できる環境を整えること。
それが、人と組織の可能性ラボが大切にしている考え方です。
次のページでは、この考え方をもとに、私たちがどのような方法で組織づくりを支援しているのかをご紹介します。
どのように組織を変えていくのか